肺年齢はマイナス8歳

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最近入った器械です。

写真の「ハイ・チェッカー」という小さな器械を用いて、診察室で説明含め3分もあればできる肺の検査です。一般的に医療機関で行う肺機能検査(スパイロメトリー)に比べ簡単で、COPD[1]などの肺の病気のスクリーニング検査として使います。検査は検査なのですが、医療機関側からいえば「保険点数がつかない」、患者さん側からいえば「無料でできる」検査です。さっそくタバコを吸う40代以上の方に検査を受けていただいていますが、「肺年齢[2]」が実年齢より高くでて、結構ショックを受けられる方が多いです。禁煙への動機づけに、いかがでしょうか。禁煙外来でも使っていこうと考えています。

ちなみに実年齢41歳(元喫煙者)の僕が検査してみたところ、「肺年齢33歳」との結果でした。同時に行ったスパイロメトリー(より正確な肺機能検査)でも肺年齢34歳と、ほとんど誤差がありませんでした。小さな器械ですが、まずまずあてになりそうです。


[1] Chronic Obstructive Pulmonary Disease(COPD)は、日本語では「慢性閉塞性肺疾患」。主にタバコによって起こる、息切れ、咳、痰などを症状とする肺の病気です。進行すれば酸素吸入が必要になります。禁煙によって病気の進行を止めることができます。

[2] 肺年齢とは、その人の肺の機能が、年齢相応の働きをしているかどうか?を分かりやすく表現する為に考えられた概念。FEV1(一秒量)の予測式に実際に測定して得られた値を当てはめて計算する。FEV1も含めて肺の機能は歳とともに低下していくが、肺年齢は、実際に測定して得られた値が、その人の身長・性別だったら何歳の人のFEV1に相当するのか?を示すものである。従来は、「FEV1の数値が標準に比べて70%以下ですよ!禁煙しましょう!」と説明していたものが「肺年齢が**歳ですよ。25歳も実年齢よりも高いんですよ。このままタバコを続けていくと大変なことになりますよ!」といったように、説明が非常に分かりやすくなります。

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