結核のはなし

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結核が流行ってるって本当?

統計によれば、国が「結核緊急事態宣言」を出した1999年以降、新規結核患者さんは少しずつですが減ってきているようです。1999年は、前年に比べ結核が増えた、ということで「緊急事態」ということになりました。振り返ってみれば結核は、「増えている」というよりは「減っていない(努力しているわりに)」というのが正しいようです。

いつも引用している感染症情報センターのページによれば、

「先進国の罹患率(2004年、WHO報告)をみると、スウェーデン4.6、米国4.9、オーストラリア5.3、デンマーク6.6、ドイツ7.3、フランス8.3、英国11.8であった。日本(22.2)はこれらの国の2~5倍の水準であり、米国の1960年代後半の水準」とのこと。

「罹患率」というのは人口10万人に対して、何人の患者さんがいたか、という数字です。日本は欧米に比べると随分多いようですが、アジアの中では少ないほうです。WHOのデータベースで検索してみると、2005年の罹患率は、日本28、韓国96、中国100、北朝鮮178となっています。アフリカ、アジアで結核が多いのは、衛生環境の問題に加え、HIV感染者が多いことが原因になっているようです。

日本で結核の予防といえば、乳幼児期に行われるBCG接種です(欧米では行われていません)。成人の肺結核に対するBCGの発病予防効果は50%程度らしいので、今の日本のように高齢者を中心とした結核に対する効果はやや不安が残ります。

なんだかまとまらない話になりました。残念ながら、結核は日本では珍しいとはいえない病気だということですね。写真は毎年恒例のかしわばあじさい。

この記事へのコメント

マカロン
2009年03月04日 01:52
近年、確か小中学校で結核予防接種が削減されました。
厚生省が決定する何前より、元阪大教授は反対しておられました。
世界的にみて先進国で一番結核患者が多いのは大阪のある地域だそうです。
数年前にニューヨークから大阪市に調査に来ていたとも聞いています。
抗結核薬があるとはいえ、油断するわけにはいかないようですね。
2009年03月04日 22:27
小中学校のツ反・BCGによる結核予防は、感染者の発見率が少なく、見逃しも多いので廃止されました。おそらくかなり前から「これってあんまり意味ないんじゃない?」と現場の方は思っていたでしょうね。システムが一旦できあがるとなかなか止められない、って話のひとつなのでしょうか。

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