AEDで救命できました
以前、「院内紹介■除細動器」で紹介したAEDがついに役立つ日が来てしまいました。
診察中に心肺停止になった患者さんに、AEDによる除細動を行い、救命することができました。
もちろん蘇生をしながら救急車を呼び、救急隊の方と一緒に、いつもお世話になっている日医大永山病院の救命救急センターへ。センター入室後に意識も戻り一安心。もちろんそれだけで、めでたしめでたし、という問題ではないので今後も大変だとは思いますが、最悪の事態は回避できました。
開業医になってからは「命を救った」という実感を得ることはほとんどなかっただけに、うれしかった。今回、救命センターで待ってくれていたのは、かつて日医大本院(千駄木)で僕もお世話になったK先生。もう10年近く前になりますが、日医大救命センターで働いた半年間は、体力的にはキツかったけど貴重な経験でした。スタッフが十分に揃った施設で心肺蘇生を体験できたことが、(自分で言うのもなんですが)今回医者一人でもあわてず蘇生ができた大きな要因だと思います。
次に使うのは何年先か分からないし、まあ、使わないに越したことはない器械ですが、本当に買っといてよかったAED。
この記事へのコメント
朝からとてもハッピーな気分になりました。
個人開業の医院は、すべて先生おひとりで判断され指示され、御自分で動かないといけないので、目に見えない御苦労がおありと思います。
誠に御疲れさまでした。
ところで、あえてひとつだけ言わせていただくと、AEDは決して「高度な技術」ではありません。このブログで何度か触れているとおり、昨年から非医療従事者(一般の方)でもAEDを使ってよいことになっています。器械自体は非常にシンプルにできているので、数時間の研修を受ければどなたでも扱えます。
器械とちょっとした知識があれば救える命がある、ということは今回僕も改めて実感しました。多くの方が講習会を受けることで、助かる人が一人でも増えるといいですよね。そのためには公共施設などのAEDの設置数を増やす、ということも重要ですが。
まだこれからが大変だとは思いますが、お体に気をつけてお父様を元気付けてあげてください。
コメント誠にありがとうございます。お父様にもよろしくお伝えください。